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日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、
七十二もの候という季節があり、そうした季節の移ろいをこまやかに
感じとって生活してきました。道端の草花や、空を見上げながら、
ゆっくりと旧暦のある暮らしをを楽しめればと‥‥ |
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暦の上では、この日から夏に入る。しかし東北、北海道ではさくらが満開の時期です。
立夏とは新暦ではおおよそ 5月5日〜5月19日ごろ |
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『蛙始めて鳴く』(かえるはじめてなく)
新暦ではおおよそ 5月5日〜5月9日ごろ |
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立夏 初候 『 蛙始めて鳴く 』:野原や田んぼで、蛙が鳴きはじめるころ。 |
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畦の蛙 あぜのかえる |
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田んぼの水辺から蛙の鳴き声が。
田と田の間のあぜ道を歩いていると、水面へぴよんと飛ぶ、小さな蛙を見かけます。
古今集の序に『花に鳴くうぐいす、水に棲む蛙の声聞けば、生きとし生けるもの、
いづれか歌を詠まざりける』 と言ってその声を賞しています。
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ニンジン |
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免疫力を高めるカロテンたっぷりなのが
にんじんのうれしいところです。
ただし、アスコルピナーゼというビタミ
ンCをこわしてしまう成分があるので、
加熱するか、生で食べるときには酢と一
緒に食べると良い。 |
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『蚯蚓出ずる 』(みみずいずる)
新暦ではおおよそ 5月10日〜5月14日ごろ
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立夏 次候『蚯蚓出ずる 』:みみずが土の中から出てくるころ。
土を肥やしてくれる、田畑の隠れた味方です。 |
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ひなげし |
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赤白黄と色鮮やかなひなげしの花。
ポピーという呼び名は、紙のような質感の花を咲かせるケシの総称。
花言葉は『乙女らしさ』
また、虞美人草という別名もあります。
この名前は、中国のある伝説に由来しています。
中国の武将、項羽には虞姫という愛人がいました。
秦の始皇帝死後の覇権を争った 劉邦 との戦いで、項羽が劉邦に敗れて
敵陣に追い詰められた時、死を覚悟した項羽が詠った歌に合わせて舞、
死を覚悟した虞姫は自らも命を絶ちました。
そして、翌年の夏、彼女が葬むられた墓には、赤いひなげしの花が咲いていました。 |
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『竹笋生ず』(たけのこしょうず)
新暦ではおおよそ 5月15日〜5月19日ごろ
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立夏 末候 『竹笋生ず』:たけのこがひょっこりでてくるころ
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旅の日 |
四国八十八ヶ所めぐり
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5月16日は「旅の日」です。
これは1988年に日本旅のペンクラブが制定したもので、
松尾芭蕉の「奥の細道」への旅立ちを記念するものです。
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と言って
松尾芭蕉が江戸を出発したのは元禄2年(1689)の3月27日でした。
この日を新暦に換算するとこの年は閏1月があったために
2ヶ月もずれこんで5月16日になります。
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あさり |
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あさりの酒蒸し
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さっぱりとしたお吸い物もこってりと
した酒蒸しもおいしいアサリ。
和洋を問わず、さまざまなメニューが
楽しめます。
鉄分やミネラルが豊富なので貧血ぎみ
の人にはお勧めの食材。
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『 草臥(くたび)れて宿かる比(ころ)や藤の花 』 芭蕉 |
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* 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』