観る : 観察する 判断する 考える 調べる 鑑賞する 味をみる 世話をする 試みる 経験する・・・  広辞苑より

季節に寄り添って 二十四節気 • 七十二候 2024 

       

  

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、
七十二もの候という季節があり、そうした季節の移ろいをこまやかに
感じとって生活してきました。道端の草花や、空を見上げながら、
ゆっくりと旧暦のある暮らしをを楽しめればと‥‥

 暦の上では、この日から夏に入る。しかし東北、北海道ではさくらが満開の時期です。
 立夏とは新暦ではおおよそ 5月5日〜5月19日ごろ


立春初候

  『蛙始めて鳴く』(かえるはじめてなく)

   新暦ではおおよそ 5月5日〜5月9日ごろ

蛙
立夏 初候  『 蛙始めて鳴く 』:野原や田んぼで、蛙が鳴きはじめるころ。       

 

  畦の蛙 あぜのかえる            
 畦道   

 

田んぼの水辺から蛙の鳴き声が。

田と田の間のあぜ道を歩いていると、水面へぴよんと飛ぶ、小さな蛙を見かけます。

古今集の序に『花に鳴くうぐいす、水に棲む蛙の声聞けば、生きとし生けるもの、

いづれか歌を詠まざりける』 と言ってその声を賞しています。 

 

   
 
  ニンジン  

免疫力を高めるカロテンたっぷりなのが

にんじんのうれしいところです。

ただし、アスコルピナーゼというビタミ

ンCをこわしてしまう成分があるので、

加熱するか、生で食べるときには酢と一

緒に食べると良い。

 ニンジン
 

   

  『蚯蚓出ずる 』(みみずいずる)


  新暦ではおおよそ 5月10日〜5月14日ごろ

 立夏 次候『蚯蚓出ずる 』:みみずが土の中から出てくるころ。
      土を肥やしてくれる、田畑の隠れた味方です。
 

 

 ひなげし            
 

赤白黄と色鮮やかなひなげしの花。

ポピーという呼び名は、紙のような質感の花を咲かせるケシの総称。

花言葉は『乙女らしさ』

また、虞美人草という別名もあります。

この名前は、中国のある伝説に由来しています。

中国の武将、項羽には虞姫という愛人がいました。

秦の始皇帝死後の覇権を争った 劉邦 との戦いで、項羽が劉邦に敗れて

敵陣に追い詰められた時、死を覚悟した項羽が詠った歌に合わせて舞、

死を覚悟した虞姫は自らも命を絶ちました。

そして、翌年の夏、彼女が葬むられた墓には、赤いひなげしの花が咲いていました。

 
   

  『竹笋生ず』(たけのこしょうず)


  新暦ではおおよそ 5月15日〜5月19日ごろ

立夏 末候 『竹笋生ず』:たけのこがひょっこりでてくるころ  
 
              
 旅の日

 
                       四国八十八ヶ所めぐり

5月16日は「旅の日」です。

これは1988年に日本旅のペンクラブが制定したもので、

松尾芭蕉の「奥の細道」への旅立ちを記念するものです。

 

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と言って

松尾芭蕉が江戸を出発したのは元禄2年(1689)の3月27日でした。

 

この日を新暦に換算するとこの年は閏1月があったために

2ヶ月もずれこんで5月16日になります。

 

   
 
あさり  


           あさりの酒蒸し

さっぱりとしたお吸い物もこってりと

した酒蒸しもおいしいアサリ。

 

和洋を問わず、さまざまなメニューが

楽しめます。

 

鉄分やミネラルが豊富なので貧血ぎみ

の人にはお勧めの食材。

 

 
 
『 草臥(くたび)れて宿かる比(ころ)や藤の花 』 芭蕉

 

       
       
     
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           * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』